株式会社ワイナリーCasa Watanabe

2023年新酒デラウェア

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2023年新酒デラウェア

2023年新酒デラウェア

2023/10/28

今年の新酒のデラウェアが瓶詰できました。
以前ちょっと書きましたが、今年はいつもの農家さんからの仕入れではなく、自家栽培なのです。無農薬、無肥料の完熟デラウェアが原料です。その分生産量は少なくわずか60本。

果皮も漬け込んでオレンジワイン風にしております。

 

完熟まで待った分、昨年よりも酸味控えめで食事に合わせ易いと言えばそうなのですが、しかしデラウェアが食事向きかというとやはり微妙。。今年もナッツ類にはよく合いますよ。豚肉でも特に違和感は無いですが、そこであえてこのワインを組み合わせるかと言えば、はて?

意外なところでは酒盗(それもワタが効いた濃厚なもの)が合いました。日本酒よりも合うんじゃないかな?(笑)

しかし酒盗が合うワインの新酒??って、「新酒」っていう雰囲気と違いますね。(笑)

 

解禁日から販売開始します。是非お試し下さい。

 

ところでこのワイン、ぶどうの丘の新酒祭りの審査会にも出品してみましたが、落選です。(笑)

60本しかないのでわざわざ出さなくても良かったのですが、この新酒っぽくないワインが並んでも面白いかと急遽出品したのです。(審査会前日にギリギリ瓶に詰めたものが少しできたので欲が出ました。)

しかしオレンジワインにありがちな酸化ニュアンスや酸の強さが嫌われたようでした。(これでも昨年よりもずっと酸控えめなんですけどね。。)

もっとも慌てて家族に相談せずに昨年と同額として出品したので、後で「なんで無農薬なのにそんな値段でだしちゃうの!?」とさんざん怒られてしまいました。なので、落選してお値段も無事仕切り直しできて良かったのです。(要するに数百円高くなるのです。個人的にはワインの価値はそんなところでは決まらないと思うのですが、まあ、家族の意見は大切にしないといけませんね。)

 

なお、やはり10月のうちに瓶詰というとワインもまだまだ粗削り。本来8月収穫のデラウェアやアジロンくらいがギリギリ間に合うかどうかなのです。特に酸味の扱いが難しいですね。

砂糖を添加して甘口ワインにしたり、除酸剤(普通は炭酸カルシウム)を添加して酸を落としたりすれば飲みやすくなりますが、これらは個人的にはあまりやりたくない方法です。

サーマルタンク(冷凍タンク)というもので凍る直前くらいまで冷却すると酒石酸や不純物がかなり沈殿しますので、この時期でも美味しく飲めますが、当然かなりの設備が必要なのです。(金額的にも設置場所的にもハードルが高い)

その他スパークリングにすれば、酸自体が楽しめますが(炭酸も「酸」として認識されますので、酒石酸やリンゴ酸が多少多めの方が酸の刺激感が増して美味しく感じることが多いのです。)これまた設備が必要。

 

ということで、やはり零細ワイナリーとしてはこの時期は無理せず今回くらいの本数で細々と楽しむ程度がちょうど良さそうです。

 

ちなみに厳冬期になればもはや場内が全て天然サーマルタンク状態で酒石酸がいい具合に沈殿してくれます。このあたりからより美味しく頂けるのです。

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