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ロゼワインの作り方

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ロゼワインの作り方

ロゼワインの作り方

2023/09/17

時々、「ロゼワインってどう作るんですか?」と聞かれます。

基本的には赤ワイン用のぶどうを使うのですが、すぐに搾ります。赤ワインの場合、色素が出切ってしまうまで、2週間強くらい果皮をつけ込んでおくのですが、そうなる前に搾るわけですね。

凡そ1~4日程度でしょう。ロゼと言っても淡い色からほとんど赤くらいまで幅がありますので、狙った色・味になったタイミングで搾ります。

 

私の場合は写真のような道具を使います。液抜きパイプと呼ばれるのですが、見た目からロケットの俗称で呼ばれることもあります。これを赤ワイン仕込み中のタンクに差し込み、果皮を吸い込まないようにポンプで果汁を吸い上げて、それをロゼワインの原料として発酵させるのです。

もっともこの手法(セニエと言います)は、どちらかと言うと良い赤を作るための手法とも言われていますね。果汁を抜いた分、残りは果皮の割合が高い状態となり、そのままよりも濃い赤ワインができるのです。

 

このため、口が悪い人に言わせると、「それって、良い赤ワイン作るための廃材でしょ?」となる訳です。(笑) とは言え、では理想的にはどうするのかと言えば、そのタイミングで全量搾汁機にかけるわけで、そこに何か違いがあるかと言えば、はて?ですね。かえって圧力をかけない分、全部がフリーラン(搾らずともあふれる果汁で、最も品質が高い果汁ともてはやされることもあります。)という高級品でロゼを作っているとも言えるわけです。良い赤もできて一石二鳥!(笑)

さて、皆さまはどうお考えになりますか?

 

ちなみに南米あたりでは、白ワインに少量の赤ワインを混ぜてロゼを作るワイナリーも多いらしいです。邪道と言えば、こちらの方が邪道っぽい気もしますが、しかしそんな手法を使う方からすると、「既に完成した白と赤を厳選して混ぜるのだから、最高のロゼができるに決まってるだろ?」となる訳です。考え方はいろいろですね。

 

なお、日本では人気がいまいちなロゼですが、南仏あたりではロゼしか作らないワイナリーも結構あるらしいです。(実際見てきたわけではありませんが。)食事に合わせて気楽に楽しむには便利ですからね。

 

ところで、甲州市のぶどうの丘にもロゼワインを卸しているのですが、なかなか苦戦しています。6末の納入から赤、白の注文は頻繁に来ておりますが、ロゼは先日やっと一回目の追加注文が来ました。ここは地下セラーでの試飲が魅力ですが、何しろあの膨大な量。そもそもロゼまで試飲しようと言う方が多くないのでしょう。私ももちろん入ったことがあるのですが、赤・白の全種類試飲でもう酔っ払い。誰かと行っている場合はこれでほぼ終わり。一人で行って飲みまくった時だけロゼも含めて全種類制覇しましたが、逆にこの時は既に購買意欲が消滅。そのことを思い出せば難しいのは明らかですね。(笑)

 

当店では数種類の試飲で200円~500円くらいのコースにしており、ロゼも必ず入っていますのでありがたいことに割と売れているのです。

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ベーリーAの赤・ロゼワイン

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