株式会社ワイナリーCasa Watanabe

これ、なあに?

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これ、なあに?

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2024/06/13

当社のワイン、特に割と早く瓶詰するK puroやBailey A Rosadoには瓶の底やコルク周辺に何かキラキラした結晶やホコリのようなものが沈んでいたり付着していたりすることがあります。場合によっては3つ目の写真のような塊になっていることもあります。

 

時々気にされて質問される方もいます。

ご心配おかけして申し訳ありません。が、何の心配もありません。

 

これは特に酸味の強いワインの場合に酒石酸が結晶化して沈んだものや、まだ残っていた酵母菌がオリとして沈殿したもので、飲んでも問題あるものではありません。とは言っても、舌に塊として感じるくらいでは食事の妨げになりますので、グラスに入らないように静かに注いだり、デキャンタを使って除いたりした方が良いでしょう。流石に3つ目の場合は気になりますね。。これはコルクに非着したものがそのまま固まってしまったものなのです。

 

当社では極力風味を損なわないように、濾過も少な目にしたり、特に赤ワインの場合はほぼ無濾過のままにしておりますので、比較的多めに出ております。

 

ところで、日本ワインの雑学です。

日本の場合、やはり以前は潔癖感の強い消費者が多く、このようなオリや酒石酸を嫌う方が多かったわけで、よくクレームの元になったと聞いております。このため10年以上前では加熱殺菌する方が当たり前でしたし、濾過も徹底的に行って、それらのものを綺麗に取り除くことが普通でした。が、その分残念ながらワインの旨味もかなり損なわれていることが多かったと言われております。


その後、海外経験者も増えてワインってそんなものだよね、と考える消費者も増えたことにより、オリの多い無濾過ワインなども市場に出回るようになってきております。(まあ、ぶっちゃけ日本ワインが美味しくなった!と言われるようになった背景って、こんなところにもあるのです。技術が上がった、というより、やっちゃいけないことをやらなくなった、みたいな。)

 

私の場合は、若干雑味があったとしても、旨味・厚みが無ければ食事に負けて存在感の無いワインになると考えておりますので、加熱はせずに、濾過も目の粗いフィルターしか使わない方法を採用しております。多分上記のような環境でしたら、日本でワイン作りを目指そうとは思わなかったでしょうね。(笑)

 

もちろん、やはり見た目も重要ですし、低温での保管が困難な場合もありますので、どちらが絶対的に正しい、というものではありません。例えば思いっきり加熱殺菌すれば劣悪な環境でもビクともしない「堅牢で強靭な」ワインが出来上がります。言ってしまえばナチュラルチーズとプロセスチーズの違いのようなものです。逆に当然のことながら、所謂生ワインは保存や輸送にはそれなりに気を使う必要もあるのです。必要に応じて使い分けてお楽しみください。

 

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