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コロナ貸し渋りによる開業即廃業の危機を回避!(In vino veritas 5)

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コロナ貸し渋りによる開業即廃業の危機を回避!(In vino veritas 5)

コロナ貸し渋りによる開業即廃業の危機を回避!(In vino veritas 5)

2020/09/10

さて、もう一件のトラブルのお話です。

これが酷いのです!

(写真はイメージです)

 

創業資金としては自己資金だけでは足りないので、ある金融機関に融資を依頼。当初は快く引き受けて頂き、つなぎ融資を受けてプロジェクトスタート。(既にかなり昔のお話です)幾多のトラブル・トラップで遅れに遅れましたがやっと建物も完成。さて本融資をお願いして建築会社に支払い、のはずのところが、何とこのタイミングでのらりくらりとあれこれ引き延ばしにかかって実質融資拒否!?

 

プロジェクトがここまで遅れた結果、建物完成はちょうどコロナ緊急事態宣言真っ只中。この金融機関は大幅な融資引き締めへと方針転換したらしいのです。 

 

ある日突然、融資担当から販売計画に無理があるのでは?との連絡を受け打ち合わせへ。こちらもボトル何千本もの販売は初めてのこと、見落としがあったかと心配になって疑問点を聞いたり、こちらのプランを説明したりを繰り返していたのですが、どうも話が噛み合わない。最終的には「実績作ってから出直して来て!実績のないことは信じられないよ!」

??おいおい、新規事業にいったいどんな実績求めちゃてるの?「新規」事業全否定しちゃってませんか?

 

で、それができない代わりに融資額に相当する担保を増やせ!(無いことは既に説明済み)、連帯保証人増やせ!(4月の民法改正知ってるの?)と、出来もしないことを知った上での無理難題の連続。

 

と、そこでやっと思い当たります。そうか、これがコロナ貸し渋りというヤツか。貸し渋りと言うより、貸すこと前提に全額分を使った後で「貸さない」だから、もっと悪質な貸し剥がしの1つのパターンか? 要するに理由は二の次、ただ貸したくないから適当に思いつくこと言ってるだけだな。うーむ。。。

 

一度約束したことをひっくり返すとは!しかもつなぎ融資も出してその気にさせて全額使わせた後で!?既にコトは私一人に留まらない。建築会社が困り、その下請けの小規模会社が困る。資金に余裕が無い会社ならばあっさり倒産。正に地域経済崩壊の引き金になりかねない暴挙!と腹を立てても、借金をお願いする身ではあまり強くも言えず。。。しかも、良く考えてみれば融資するという契約書はどこにも無い?これってもしかしてこっちの旗色の方が悪い?あ、もしかして超ヤバいかも!?

 

とりあえず他の金融機関にその辺りの感覚を教えてもらいつつ、あわよくば借り換え!、と思って相談に行ったのですが。。。銀行業というのも過去の不正融資などのあれこれのトラブル対策として多くのルールがあり、既に完成した建物への「創業資金」の貸し付けは実質不可能とのこと。「審査は通る内容ですので、初めからこちらに来て頂いていれば融資できたのですが。。。」と言われても後の祭り。とは言え、つなぎ融資を出していれば総額で合意があったと解釈可能、などの情報は教えて頂けました。普通はこんなことが無いように、融資の判断は一番初めの段階で、嫌になるほど事業計画を確認に確認を重ねてやるものであり、決めたからには必ず守る、とのことで、この金融機関の動きがかなり異常なことも分かりました。

 

しかし、とにかく融資がなければ支払えない、払えなければ土地建物を取り上げられる可能性もある、取り上げられれば事業は出来ず、事業が出来なければ収益無し。すると最悪、唯の失業者としていきなり返済の見込みがない数千万円の借金背負って放り出される!という恐ろしい事態に追い込まれそうな状況!?正直これは参りました。

(こんな時の受け皿は政策金融公庫ですが、他行の仕事を奪うことはできないため、正式に融資を断られないと動けない。4ケ月も放置は却下と同じでしょ、と言ってもこればかりは難しそう。他にも建築会社と話し合って暫く賃貸で時間稼ぎしているうちに出資者を募るなど別の対策プランも幾通りか考えられますが、何をするにも時間がかかります。その前に火が噴けば、最悪の場合は夜逃げコースや樹海コースなどに続く可能性もある恐ろしい世界に片足突っ込んじゃってますね。)

 

建築会社からは早速督促状も届き、契約違反の違約金をチラつかせられます。さあ、困った!

 

そこで幸い、ある知り合いにそんな状況で困っていることを話していたら、「俺、こんな人と知り合いだけど、話してみる?」とある国会議員を紹介して頂けることに。若手の非常に行動力のある方で「国を挙げて持続化補助金や特別貸し付けなどの施策も行って中小企業を倒産させないように頑張ってる時期に何事!?」と即刻監督官庁に電話。監督官庁の担当課長も大いにやる気になって金融機関へ電話。一個人が正論を唱えるだけではこれっぽっちも動かない問題があっさり解決しました。やれやれです。

 

政治不審蔓延と言われる昨今、「困っている国民がいれば助けるのが政治家の役目でしょ!」と言わんばかりの正義感と行動力。本当に頭が下がりました。選挙区が違うので投票できませんが、今後ワインは送らせて頂きます!

 

ということでこちらも9月10日融資実行、即日建築会社へ振り込み。いきなり発生した会社存続の危機は回避できました!

 

本当にやれやれです。まあ、既に影響はリーマンも超えた未曾有のトラブル。気持ちは分からなくも無いですが、やって良いこととそれでもやってはいけないことの区別はつけて欲しいものです。

 

ちなみに事後、その金融機関とは、きちんと権限と判断力と実行力のある方に担当を変わって頂き、良好な関係に戻りました。対外的説明では、元の担当者の怠慢で上長に報告が上がっていないということになっているようです。ま、事実は外部から知る由もないのですが、彼もそうされるに相応しいことをしてきたということなのでしょう。私の預かり知らない世界の話です。くわばらくわばら。。。

 

嘘のようなホントの話。

正にトラブル多発のこの創業プロジェクトの最後を飾るに相応しい「華々しいトラブル」でした。

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